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日なたと木陰

木陰で立ち止まって一休み。ちょっと考えることや、どーでもいいことなど

幸せの残像

子育て 暮らし

http://www.flickr.com/photos/16023802@N03/12781507745
photo by Rotherz67 ( 600,000+ views, thank u all )


取引先との付き合いなどで終電近くまで飲んで夜遅くに帰ることがある。例えばこれを書いている今日のように。

そんな時にはすでに妻と子供は寝ていて、スイッチの音で起こしてしまいそうで室内灯をつけずに暗闇の中を手探りで部屋着に着替える。手探りと言っても、徐々に暗闇に慣れてくるのである程度は見える。

そしてさっと風呂に入り、妻と子供のいるベッドに静かに横になる。

たまに子供が私のスペースの大部分を使って寝てしまっていることがあるのでそんな時は子供のすうすう寝息をたてて寝ている顔を見ながら今日はどんなふうに過ごしたんだろう?などと想像する。

子供が寝返りを打った隙に、子供の暖かさがしっかりと染み込んだ私の寝場所へできるだけ音を立てないようにするりと滑り込む。

そしてもう一度子供の寝顔を近くで見る。すうすう・・・。
そっと頭を撫でるとおでこに汗を書いている事が多い。子供の頭って熱い。
今日もいろんな事があった。しかしこの顔が全てを解決するのだ。

時には子供の顔の後ろに、子供と良く似た妻の寝顔がこちらを向いていることがある。
同じ顔して、気持ちよさそうに寝ているのを見ると、この二人を見ているのは今自分だけで、当の二人は見られている事を知らないんだと思うと何だかニヤニヤしてしまう。

一通り見て満足すると、自分も寝返りを打って目を閉じる。

普段子供を寝かしつけている習慣のせいか、遅くに帰っても朝早くに自然と目が覚める。
冬が始まりそうな今の時期だと、まだ外は暗い。今何時だ・・・。6時前か・・・。

ゆったりと過ごしていると少しずつ空はオレンジ色になり、やがて金色の光が部屋に差し込む。私はこの時間がとても好きだ。

昨晩は暗いまま過ごしたので見えなかったが、子供の出したおもちゃ、寝る前に読んだ絵本、子供の机の上には書きかけの絵がそのまま置いてあることに気が付く。
片付けしなさい!と親の立場で言うのだが、本音を言えば片付いていない部屋を見るのも好きだ。

おもちゃの配置や作りかけのブロック、書きかけの絵、ソファの上の絵本を見ると私の居ないときの妻と子供の残像が見える。

それはとても幸せな残像である。

その残像を見ながら自分の身支度をし、お湯を沸かし、家族みんなの朝食の準備をする。
さあ、そろそろみんなを起こす時間だな。

こうして今日もにぎやかな一日が始まる。




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