日なたと木陰

木陰で立ち止まって一休み。ちょっと考えることや、どーでもいいことなど

お父さんスイッチが“パチン”と入った時の話

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今回は、私と妻がいつ父と母を自覚したかという話です。

お母さんスイッチは、妊娠した時。

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妻のお母さんスイッチが入った時は、妊娠が分かった時だったと思います。

不妊治療をしていた事もあり、妻は私よりも不安だったに違いありません。

妊娠が分かっても、無事育ってくれる保障はありません。

それまでの堕落した生活を改め、早寝早起き、食べる物も以前よりは体にいいものを食べるようになったと思います。私より先にタバコもやめました。

その頃の私

子供ができたらタバコはやめる宣言をしていたものの、妻がいない場所では吸っていました。(秘密にしていたのではなく、副流煙的な意味です。)

また、妻が早寝早起きするのを良いことに、深夜までネットゲーム三昧。妻は命を身ごもっているというのに、私はライフル片手に戦場へ赴いていた訳です。

眠くなっても寝落ちするまでベッドでモンスターを狩猟する毎日。G級ソロクリアしたのは今では良い思い出です。

とても父になる人物とは思えません。妻に怒られることもしばしば・・・。今でもお叱りを受けます。この話題になるとずっと妻のターンです。フルボッコです。まぁこの話題にならなくてもほぼずっと妻のターンなんですけどね・・・。

お父さんスイッチは、立ち合い出産の時。

そんな私もついにスイッチが入る出来事がありました。

出産に立ち会った時の事です。

良くドラマとかであるように赤ちゃんは生まれた瞬間「ウオンギャー!!!」と泣いて「元気な男の子ですよ。」と先生が言ってくれるものと思っていたのですが、泣かない・・・。

看護婦さん同士が小声で何か言ってます。

妻は朦朧としています。

え、え、ヤバいんじゃないの?

その間、何十分にも感じました。

看護婦さんが赤ちゃんをパシパシ叩くと、「ウオンギャー!!!」と想像していた声量の5倍くらいの大きさで泣いたのでした。

赤ちゃんってこんな声大きいの?とその生命力に圧倒されました。

そして「お父さん抱っこしてあげて下さい」と言われるがままに我が子を抱いた時でした。

“パチン”

と背中の方でスイッチが入った音がしました。

生まれてきた自分にどことなく似ている赤ちゃんに自分の顔が重なって走馬灯のように今までの自分の人生がフラッシュバックしました。

両親とのいろいろな思い出。私もこうして抱き上げられたのだろうか?

この小さな生き物は、私が育てないと簡単に死んでしまうんだろうなー。絶対に死なせてなるもんか!と文章にするとあっさりしてしまうのですがこの100倍くらいの強さで思ったのでした。

それからすぐにたばこを止めて(実際には妻が退院してくる日まで吸っていました。我ながら考えがセコい・・・。)

今もスイッチは入ったままバッテリーも切れることなくなんとか動いております。

これが私が父になった日の話です。

つづく