以前に両親から聞いた話で、私の両親の体験談です。
私自身は心霊などについて体験した事はなく、良くわからないのですが科学で解明できていない事も多くあるのでは?と思っています。
この話を聞いた時、両親が私に嘘のエピソードを伝えるメリットがないという事から妙に真実味がありました。
尚、このお話はそれほどホラー色の強い話ではありませんのでご了承下さい。
では本題です。
この話は私が生まれる前の話です。
両親は古い2階建てアパートの1階で暮らしていました。
上階には優しいおばあさんが一人暮らしをされており、娘さんが月に1,2度様子を見に来る、そんな感じでした。
私の両親はそのおばあさんと世間話をする関係だったとの事です。
ある時そんなおばあさんが病気になり、入院することになったそうです。
それからは上の階はしんと静まり、月に数回娘さんが着替えを取りに来た時だけ人の歩く音がしていたとの事です。
それから更に数カ月がたったある晩の事、両親が寝ようとしていた時の事です。
上の部屋から、みし、みしと人の歩く音がしたそうです。
母「上のおばあちゃん、戻って来られたのかなぁ?」
父「こんな時間に?娘さんじゃないの?」
と言ってその日は寝ました。
次の朝、外で母が娘さんと会ったそうです。
母は、
「最近おばあちゃんの様子はどうですか?昨日も夜遅くまで大変でしたね?」
と言うと娘さんは、
「???昨日は病院に居ました。実は昨日母が亡くなったんです。お世話になりました。」
との事。
良く聞いてみると足音を聞いた時間と、亡くなられた時間が同じくらいだったとの事。
父と母は「確かに二人とも足音を聞いた。あれはおばあちゃんが最後に家に帰ってきていたのだろう。」と話をしていました。
おわり