この4月より就職された方、ご就職おめでとうございます。
これからは、今までのお金を支払って学ぶ時代は終わり、お金を貰いながら学ぶ時代が始まります。
先日、東大の「平成26年度 教養学部学位記伝達式 式辞」を拝見しました。皆さんは読まれましたか?ぜひ読んでみて下さい。
ほんと、良い時代になりました。私のように東京大学とは全く縁のない人間であってもリンクを辿ればこのような素晴らしい文章を読むことができます。
私はというと、普通に仕事をして、普通に子育てして暮らしているただの人です。皆さんがおそらく学生時代に見かけていた、“みんな同じような灰色のスーツを着たおじさん”の一人です。
先日ブログを書き始めて10ヵ月が経過し、11ヵ月目に入ったのですが有難い事にいくつかの記事はGoogleやYahoo!の検索で上位に掲載されていたり、Yahoo!ニュースに掲載されたりもしました。
別に自慢がしたい訳ではなく、こういうことが私にも起こっています。
つまり、ごくごく普通の人間である私の書いた文章でさえ、インターネット上では多くの方の目に留まる可能性があり、専門家の書く情報に混ざってただの人が書いた情報も有名なサイトで紹介されたりしています。
最近改めて感じるのはネットであれ、新聞であれ、テレビであれ、どんなコンテンツもどこかの誰かが作ったものであり、必ずしも真実ではない可能性を含んでいるということです。
自分の目で見て、触れて、感じたことこそが真実です。
前置きが長くなってしまったので読むのをやめてしまった方も多いかも知れませんが、今回は就職した方へ、灰色のスーツを着て〇年のおじさんからのアドバイスです。
では書いていきます。
1.ともにパンを食べる仲間
カンパニー(company)の語源は“ともにパンを食べる仲間”です。
目の前にいる同僚、上司などは皆、これから何十年と共に仕事をし、ともに食事をする仲間です。
もしかしたら家族よりも長い時間を共に過ごすことになるかもしれません。
会社は会社、プライベートはプライベート、と割り切ってしまうということは人生の大部分を割り切る事になってしまいます。
会社の仲間とは仲良くしておいた方が良いです。
中には敵視してくる人もいますが、そういった人は他でも敵だらけです。きっと困った時には仲間が助けてくれるでしょう。
一応書いておきますが、これは家族との時間を犠牲にしようと言っている訳ではありません。
2.人には良くしよう
世間は狭い。それが最近感じることです。
人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになることができる
という仮説もあります。
こんな事がありました。
学生時代のアルバイト先に仲の良かった女性が居ました。就職してから電車でたまたま出会い、お互いにどこに就職したのか話をしていると、何とその女性のお父さんは私の会社の役員だったのです。
何もやましい事がなかった私には共通の話題ができて良かったのですが、あの時やましい事があったかと思うと今でも背筋が凍る思いです。
こういった“世間は狭い”と思うような事が今まで何度もありました。
あの人とあの人が知り合い?というような事です。そこから学んだのは、やはりどんな人にも良くするべきだという事です。
ネット上でも罵声を浴びせ合わずに良くしましょう。リアルで会った時には大切な人かもしれませんよ?
3.全ての仕事は“体が資本”
体を使う仕事はもちろん、使わない仕事も・・・。
そうなんです。“体”を使わない仕事なんてないんですよね。筋肉はもちろん体の一部ですが、脳も筋肉です。あ、間違えました・・・脳も体の一部です。
そして精神面の健康もとても大切です。精神面に負荷がかかってしまい退職していった優秀な仲間も居ました。残念ですが健康の方が大切なので仕方がありません。
どんな仕事をするにも健康管理が最も大切です。
20代の頃、“自分の時間が欲しくて平日に朝まで起きてそのまま出社して、体調崩して土日に寝込む”なんてことを良くやってしまっていました。
まさに無駄です。この場合なら土日寝込まない程度に活動するのが最も時間が多くなります。
今では自分がどれくらい活動して、どれくらいの睡眠が必要かはわかっていますがこれをわかっていなかったんですね。(ちなみに私は睡眠7.5時間くらいは必要です。)
ただ、これは就職したばかりの自分に言っても理解されない内容かもしれません。その頃は無限の体力があると思っていましたから(笑)
これをここまで読んで下さっている方は他の人の話を聞くことができる方だと思います。ぜひ自分にとってどれくらいの睡眠時間がベストか意識してみて下さい。私の場合、7.5時間以下だと疲労が蓄積してしまいダメでした。また長すぎると腰が痛くなったり、頭がぼーっとしたりします。
最適な睡眠をとれば、良いパフォーマンスが出ます。
4.貯金をしよう、投資をしよう(仮)
(仮)としたのはまだ私自身が投資をしていないからです。
しかしここ最近思う事はもっと若い頃から投資をしておけば、又は投資の勉強をしておけば良かったという事です。
私は今からします。一緒に勉強しましょう。(もしくは教えてください。)
貯金は財形貯蓄など、給料から天引きされる貯蓄を取り扱っている会社もあります。投資も少ない額でも良いです。遊びのつもりで少ない金額で勉強しておくと良いと思います。
5.適当にやろう
「適当にやっといてー。」これが新人の時に上司から言われた言葉です。
入社してばかりで肩に力が入りまくりだった私はこのズッコケたのですが、上司は私のそんな表情を見逃さず、「適当にやるんとちゃうで、適当にやるんやでー。」と言い直しました。(文字にしたら同じですね。)
1 ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。「工場の建設に―な土地」「この仕事に―する人材」
2 程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。「調味料を―に加える」「一日の―な仕事量」
3 やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。「客を―にあしらう」「―な返事でごまかす」
これの3じゃなく、1・2でやれってことですね。
良い言葉です。
6.自分を犠牲にするな!
「会社の為に自分を犠牲にしろ!」って言う人もいますが、自分の人生が充実していないのにどうやって最高の仕事ができるんでしょう?仕事を頑張る事が自分の幸せに繋がっていると理解すれば放っておいても仕事をするようになります。
ただしこれは就職した人向けのメッセージで、自分で起業した人や、経営者向けではありません。また、この考え方では仕事自体が生きがいの人には仕事面では勝てないかも知れません。会社に人生の全てを費やしているように見える人がたまに居ます。それはそれで素晴らしい才能です。趣味は勉強です、と同じ事ですね。
7.初回は「お酒は弱いです。」と言おう。
photo by @yakobusan Jakob Montrasio 孟亚柯
初めて会う人とお酒を飲みに行くときにはたとえお酒が飲めたとしても「お酒は弱いです。」又は「お酒が飲めません。」と言っておきましょう。世の中には一定数酒癖の悪い人、人に飲ませて潰そうとする人がいます。(飲めない人が本当に飲めないと言っておくのはもちろんです。)
私はお酒が強くも弱くもないですが、私自身も断り切れないケースで何度か酔い潰れましたし、同僚や先輩が潰されているのを何度も見た事があります。
本当にお酒が好きな人は人に無理矢理に飲ませません。各自自分のペースでお酒を味わいますw
また、飲まされたいのを回避するには、「お酒が弱く、酔うとご迷惑がかかってしまいます。」とか「酒癖が悪いので友人に迷惑がられます。」と言っておくと回避できる事もありますが、あまり誘われなくなる可能性もあります。
仲良くなって、この人となら大丈夫だと思ったら徐々に飲む量を増やしていきましょう。
必ず言われます「お前!飲めるやないか!」と・・・。
お酒が弱いけどどうしても付き合いで飲む必要がある時には、こんなのを飲んでおくのもおすすめです。私も試したことがありますが、いつもより酔いがましなような気がします。
8.親にお返しをしよう。
何でも良いです。食事に行く、プレゼントする、実家へ帰るなど。できれば初任給は全て渡すくらいの意気込みで、ちょっと言い過ぎましたがそれくらいの意気込みで感謝の気持ちを伝えては如何でしょうか?
これからは自分の力で生きていくよというメッセージです。ご両親はきっと喜ばれることでしょう。
9.幸せになろう!
最も大切な事は、幸せになる事。
自分が幸せになれば溢れた幸せは他の人へ流れていきます。
今度はその人が幸せで溢れてまた次の人へ・・・。
となればいいなぁ。最後は願いも込めて、ようこそ働く世界へ!
まぁせっかく仕事をするんだし、幸せになりましょう。
私とどこかで出会うであろう皆さん、どうぞ宜しくお願い致します。
※続き書きました。hinatakokage.hatenablog.com