日なたと木陰

木陰で立ち止まって一休み。ちょっと考えることや、どーでもいいことなど

児童文学「モモ」~時間とは何か?時間をどう使うか?について考えさせてくれる名作

以前、id:fnoithunderさんよりご紹介頂いた本で、読み終えたので感想を書きます。

fnoithunderさんとの出会いは、私が随分前に投資を始めようとした時、Twitterでたまたま見かけて頂いたようでちょっと待った~!と声を掛けて頂いたことがきっかけでした。ご自身の失敗談も教えて頂き結局私は現在、投資の勉強だけをして資金を増やしている(単に貯金しているだけ)状態です。そのうち投資ではなく住宅ローンの繰り上げ返済に回りそうです。

顔も知らない誰かが失敗しようとしている時に、わざわざ声を掛けて下さる方ってそうそう居ないのでそれ以来fnoithunderさんのブログや、ご紹介されている書籍、動画など追いかけるようにして読んだり見たりさせて頂いています。

モモをご紹介されている記事はこちらです。

fnoithunder.hatenablog.com

で、この「モモ」という児童文学は、ミヒャエル・エンデの作品で1974年にドイツ児童文学賞を受賞した作品とのことです。ミヒャエル・エンデは知らないという方でも、「はてしない物語」は知っているという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

ここ最近物語を読むことが減っていたので、改めて小説とか、物語が好きだな~と思い知らされました。「モモ」の題名の下にこう書いてあります。“時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語”

本の裏には小学5・6年生以上と書かれています。大人が読むとハッと気づかされる内容になっていますが、子供が読むと物語として純粋に楽しめるんでしょうか?子供でも、自分に心当たりのある方ならいろいろと思うことがあるかもしれません。

時間とは何か?

「モモ」のテーマとなっている時間についてです。時間とは何か?皆さんは答えることができますか?時計の指す1時間、自分の感じている時間、子供のころの時間の流れと大人になってからの時間の流れ、学校での時間と休日の時間の流れ、同じ時間でも体感する速さは違います。

以前、バイクに乗っていて事故に巻き込まれかけたことがありました。私がバイクで走っていてカーブを曲がっていると後ろからもの凄いスピードのバイクが私の内側を追い抜いてきて遠心力に耐え切れずにそのまま外側、私の進路を塞ぐように転倒したんです。距離にして前方1mくらいだったように記憶しています。完全に進路を塞がれた私は(ヤバッ!絶体転倒する!)と覚悟したのですが同時にスーパースローモーション映像のように感じられ、バイクをありえないくらい傾けて転倒したバイクを本当にギリギリのところで避けることに成功しました。(その後そのバイクはガードレールに激突し、声を掛けましたが反応なし、後続のその仲間と思われる人と救急に電話をし私は別れました。)

他には、ゲームが好きなのでもの凄く集中して遊んでいていつのまにか夜になっていたこともありますし、退屈な時間を過ごしている時、ふと時計を見ると5分しか経っていない!なんて経験もあります。

「合理化」と「無駄」のはざま

コスパが良い!とか仕事でも合理化!改善!など、効率を重視する傾向があります。資本主義では当然の事で、同じ時間を費やす場合により多くの実りを得られる方が正解なんですよね。ただ、私たちは本当に幸せになっているでしょうか?毎日忙しく働いて、家族と過ごす時間も決して多くはなく、休みの日にも仕事の携帯電話が鳴る、メールが届く。

以前会社の上司に言われた話を思い出します。

「今の若い人たちは昔の俺らの5倍くらい給料貰ってもいいくらいなんだけどな~。昔はゆっくりと時間が流れていたよ。携帯電話もないし、一歩会社の外へ出たら自由の身。メールもないのでアクションを起こすにも返事を貰うのにも時間がかかった。交通の便も今ほど良くなかったので、ほんと今と比べるとゆっくり仕事していたよ。今は便利だけど、出張先でメールをチェックするのって、本当に便利になってるのかな?」

確かに、合理化して改善して5時間かかっていた仕事が1時間で終わるようになったとしても、4時間遊べるわけでもなく他の仕事をする訳で、サラリーマンなら自分が楽になることはありません。なるほど経営者や投資家に富が集中する訳です。

また、こんな事も思い出しました。

先日、急に思いついて娘も乗り気だったので少し遠くの公園へ出かけました。娘と二人、静かな森の中を散歩しました。途中にあるパン屋さんで昼食を買って、その公園で二人で食べて、紅葉が始まった木を見たり、地面にどんぐりが落ちているか探したり、柵と柵の間にあるクモの巣を気持ち悪~って見たり、木々を揺らす風の音を聞いたりしました。多くのお金を使った訳でもないし、ほとんど何もしていないといえばそうなんですけど、子供とちゃんと向き合って、話をして、とても幸せな時間の過ごし方でした。

これはコスパを第一に考えると、といっても色んな考え方があるので一概には言えませんが昼食を食べるだけなのに公園に行くなんて合理的じゃない、最寄りのスーパーで特売のパンを買って家で食べれば最もコスパが良いです。そうすれば時間もかかりませんし同じ金額でパン屋さんで買うより安く得られます。でも幸せとコスパは必ずしも一致しません。

子供と過ごしているとこの辺りの大切なことを思い出させてくれます。子供の行動は大人の私から見ていると効率が悪く、無駄が多いように見えます。着替えるにしてもすぐに遊びながら着替えたりして無駄が多い。そんな時には早く着替えるように言うのですが、人生を楽しむという意味では私の方が間違っているのかもしれません。子供の方が私より楽しそうに過ごしているように見えます。

さいごに

自分の時間をお金に換えているのだから、時間=お金とも言えます。また、時間=寿命とも言えます。自分にとって幸せな生き方とは何だろう?と考えさせてくれます。

「モモ」を読むとこんな事を考えさせてくれます。

・自分にとって幸せな時間の使い方って何だろう?
・自分にとって幸せなお金の使い方って何だろう?
・自分にとって幸せな生き方って何だろう?

皆さんはどう使いますか?