日なたと木陰

木陰で立ち止まって一休み。ちょっと考えることや、どーでもいいことなど

「インセンティブに向かって人は動く」 ヤバい経済学・ヤバすぎる経済学 感想

お久しぶりです。前回の更新から日数が経過してしまっていますが、皆さんお元気でしょうか?
私はおかげさまで元気にさせて頂いております。(黄砂か何かでちょっと喉が痛いんですけどね)

ゴールデンウイーク、皆さんはどう過ごされましたか?楽しまれましたでしょうか?お仕事ですか?
私は特にどこへも行かず、自宅で子供とマインクラフトで地下にあるカフェを作ったり、お風呂全体の掃除をしたり、実家に帰って家族と色んな話をしたりして過ごしました。あと連休なので自分用に1つゲームソフト(グラビティデイズ)を買いました。慣れてくると重力操ってる感があってとても気持ちいいです。あと主人公キトゥンが可愛いですね。ゲームを面白いと感じられなくなっているという記事を1年前に書きましたが、これには波があって最近はまたゲームを楽しんでいます。自分でもこの気持ちのゆらぎの意味が分からないのですが、もともと飽きっぽい性格なのであっちに行ったりこっちに行ったりしてるのかもしれません。

GWはどこに行っても人が多いですし、旅行も割高なので出かけるのが億劫になってしまいますが、家族みんなが休みのこの時期に旅行しないと結局旅行できないですよね。別で1週間とか休みを取るのか?と言われるとおそらく取りません・・・。

近況報告はこのくらいにしておいて、やっとこの2冊を読み終えました。
この本、かなり話題になっていたらしい本ですのでご存知の方はご存知かと思いますが、私にとってはこの「インセンティブ思考」、「インセンティブに向かって人は動く」というのが結構な衝撃で、人生の真理とも言えるくらい(←言い過ぎかな?)色んなことを納得させられる考え方でした。

本書には「インセンティブ」以外にも重要なキーワードがいくつかありますが、中でも「相関関係と因果関係」、「情報の非対称性」なんかが印象的でした。今回はその辺のことについて書いていきます。

相関関係と因果関係

これは以前から度々見かける言葉なので、知っていました。ある記事に付いているはてなブックマークのコメントを見ていると、「この記事に書かれているのは相関関係で因果関係じゃないよね!」なんて書かれているのをよく目にします。

以下はwikipediaからの引用です。

因果関係の逆転
火災現場に出動する消防士が多いほど、火災の規模は大きい。
したがって、出動する消防士が多くなることが、火災が大きくなる原因だ。

消防士の人数と火災規模には強い相関関係があるが、上のような因果関係は存在しない。実際には火災が大きいから多数の消防士がそこに送り込まれているのであり、因果関係は逆である。

引用元:相関関係と因果関係 - Wikipedia

こういうやつです。

火災の規模が大きいから多数の消防士が出動するのであって、多数の消防士が出動するから火災の規模が大きくなる訳ではありません。

本書の中では私たちが常識だと思っていることや、通念だと思われていることが実は間違っているというようなことが書かれていました。

情報の非対称性

こちらもwikipediaより。

「売り手」と「買い手」の間において、「売り手」のみが専門知識と情報を有し、「買い手」はそれを知らないというように、双方で情報と知識の共有ができていない状態のこと
引用元:情報の非対称性 - Wikipedia

本書の中では情報の非対称性がインターネットによって変わってきているということが書かれています。

日常生活の中でもこういった状況はよくあります。例えばこないだ私は洗濯機を買ったのですが、お店の値札は26万円でした。洗濯機売り場を見ていると店員さんが来られて、洗濯機の説明を受けて最後に「お値段は頑張りますので、おっしゃってください!」と言われて立ち去っていきました。

この時点で店員さんと私では持っている情報が同じではありません。私はこの洗濯機がいくらで売られていていくらくらいまでなら値下げが可能なのかを知りません。その場で私は価格コムを開いて最安値情報を見てこの洗濯機が18万円以下で買えることを知る訳ですが、インターネットがなかった頃であれば知りえない情報です。店員さんの顔色を伺いながら交渉して、結局いくらで買うのが妥当な値段なのかを知ることなく買っていたでしょう。もちろん、価格コムが必ずしも正しいという訳ではありませんが、私としては26万の値札が付いている洗濯機が18万円で売られている情報を知るのは、間違いなく強力な武器になります。

その後、私が価格コムの画面を見せることもなく、店員さん自らが価格コムの最安値がこの価格なので、この価格にさせて頂きますと言ってくださいました。更におまけとかポイントとかを含めると最安値以下の価格になりました。私は店舗で購入する以上、最安値では買えないだろうと思っていたのですが、交渉することもなく大きく値段が下がっていくのには驚きましたが、ありがたいことですので黙って聞いていました。

「インセンティブに向かって人は動く」ということ

Candy Anyone?
より多くのお菓子が欲しい

最初にインセンティブの意味をおさらいしておきます。

インセンティブとは?

人の意欲を引き出すために「外部から与える刺激」のことです。
また出来高そのものをインセンティブ(=報奨)と呼ぶ場合や、まれにですが、そのようにして引き出される意欲をインセンティブ(=意欲)と呼ぶ場合もあります。
引用元:[三省堂辞書サイト]10分でわかる「インセンティブ」

「ノルマを達成した際の報奨金」をインセンティブと呼んだりすることがありますが、これも「意欲を引き出すために外部から与える刺激」の1つなんですね。お金が欲しいからノルマを達成しようとします。

インセンティブは経済的なことに限らず、社会的・道徳的なことも含まれるそうです。

社会的インセンティブ・・・悪いことするやつだと見られたくない
道徳的インセンティブ・・・悪いとわかっていることをやりたくない
(ヤバい経済学P22より引用)


本書では「インセンティブに向かって人は動く」ということについていくつか具体例を書かれていますが、例えば不動産屋さんの仲介手数料は成功報酬であり、物件が売れた際に支払われるものですので1つの物件に時間をかけるよりも数をこなす方向に動く事が合理的です。

ですので不動産屋さんに家を売るのを依頼した場合に、不動産屋さんという専門家にお任せしたのだから高く売ってくれるはず、という期待通りに動いて貰えるとは限らないといったようなことが書かれています。

理由は高く売ることよりも数を多くこなす方が報酬が多くなるから、ということです。

これはちょっと違う話かもしれませんが以前、こんな記事を書いていて、

hinatakokage.hatenablog.com

「人は自ら幸せに向って進む」

と書いています。この時は本書を読んでおらず「インセンティブ」という言葉も知りませんでした。どんな人も意識的・無意識的に自分が幸せだと感じる方向に進んだり選択したりしているんじゃないかと思っています。

お腹が空いたら食べる、喉が乾いたら水を飲む、お金が欲しいからお金を稼ぐ、楽をしたいから仕事をサボる・・・

良い事も悪い事も、突き詰めると全て生物としての本来の目的「生きる」ということに通じているような気がします。一見、「生きる」ということに逆行するような行動もその行動はその人にとって他の選択肢よりもそうする方が幸福度が高い(=不幸度が低い)という事なのかもしれません。

私は「世の中のすべてのことには理由がある」と思いたいタイプなので、多くのことに理由付けができる「インセンティブ」というキーワードに大変興味を惹かれました。