日なたと木陰

木陰で立ち止まって一休み。ちょっと考えることや、どーでもいいことなど

父に腕相撲で勝った日のこと

keeb + yan = boy paradise


今週のお題が「おとうさん」とのことなので、父親に関して思い出したことを書きます。

なぜか、小さい頃から父は晩酌をして少しほろ酔いになると突然「腕相撲しよか」と言うことがありました。

幼稚園の頃は私が両手で父の指2,3本と戦ってもびくともせず、負けました。

小学校になり、私は片手になり父も指2,3本から手を全部使うようになりましたが、やはり全く勝てませんでした。

中学の頃になると、自分では勝てそうかもと思うようになりましたが「おお、なかなかやるやん、でもまだまだ」と父は言って一気にぐいんと腕を持っていかれました。

そして高2になったある日のこと、いつものようにほろ酔いになった父にまた「腕相撲やろか」と言われ、腕相撲をすることに。

お互いに手をぐっと握りしめ、力の入り具合を確かめます。高2になると手の大きさも父と同じくらいになり、ちゃんと父の手を握れるようになった感じがしました。

「レディー・・・ゴー!」と掛け声をし、一気に力を入れると少しづつ父の腕が下がります。

いつものように「おお、やるやん、でもまだまだ」と言って父は力を入れます。

私も力を更に入れると、お互いの腕が引っ張り合って腕が細かく震えます。

そして少しづつ父の腕が下がっていき、その日ついに私は父に勝つことができました。

「おー、あかん!」という父の言葉と、負けた時の驚きと少し焦ったような父の顔が忘れられません。

それ以降、父との関係も具体的にこれという訳ではないのですが、その日から何かが変わったような気がします。もしかしたら私の心の持ちようが変わっただけかもしれませんけどね。


これが私が初めて父を超えた日の話です。

だれの役に立つわけでもないような話ですが、今週のテーマを見て思い出したので書いてみました。






今週のお題「おとうさん」