「 子供の写真をきれいに残したい、そして要所要所で子供と一緒に見返したい。」
おそらく私と同じように思っている方は多いんじゃないかと思います。
1年くらい前に同じような記事を書きました。(これです。)
あれから1年。ブログを始めてから更に写真が好きになって追加のレンズを2つ購入し、いつも子供と出かける時にカメラを持って行っています。
やっぱり写真は良いです。昔の写真を見ていると会話が生まれます。妻と子供の成長を懐かしんだり、子供が自分の赤ちゃんの頃の写真を見て、自分が産まれた時どうだった?とか聞いてきます。
新しいカメラやレンズが欲しくなってカメラの事、レンズの事など色々調べていると、やっぱり子供の写真を撮って残すなら、ミラーレス一眼が私にとって一番合っているんだという事がわかりました。
今回は私が子供の写真を撮影するならやっぱりミラーレスがおすすめだと思う理由を書いていきます。
センサーサイズの話
最初にデジタルカメラについて少々説明します。デジタルカメラとはそもそも何ぞや?という話です。
デジタルカメラ (英: digital still camera 、DSC) とは、撮像素子で撮影した画像をデジタルデータとして記録するカメラである。
デジタルカメラ - Wikipedia
デジタルカメラの前はフィルムに画像を記録していましたが、デジタル化されて、撮像素子(センサー)に画像を記録するようになったという事ですね。
デジカメになってから、フィルム代がかからないので写真を趣味とする金銭的なハードルはかなり下がりました。(←いつの話だ・・・。)
そしてこの画像を記録するセンサーは大きなものから小さなものまで様々です。百聞は一見に如かずという事で、こちらのサイトに実寸大の比較が載っていて分かりやすかったです。
http://www.itscc.net/ds/ta_p_005.html
センサーが受け取った情報を記録するのが「画像」であるという事はセンサーはできる限り大きい方が良い=記録できる情報量が多いということになるようです。
カメラ本体には各社の技術が詰まっていますので単にセンサーサイズだけの話ではありませんが、あえてセンサーサイズだけの話をすれば大きければ大きい方が良い、という事になります。
ではセンサーの大きいフルサイズのカメラが一番良いのか?というと画質の面ではセンサーサイズが大きい程記録できる情報量が多い事になりますので、フルサイズが有利だと言えるかもしれません。
ですがフルサイズのカメラは比較的重くて、高価なものが多いです。一方でAPS-Cのカメラやマイクロフォーサーズのカメラは比較的軽量なモデルが多数あります。また、初心者向けのモデルからプロでも使えそうな本格的なモデルまで幅広くラインナップが揃っています。
センサーは大きいに越したことはありませんが、大きさや重さ、価格などトータルで考えた時にどうか?というのが重要です。特に子供の荷物+撮影機材となりますので画質とコンパクトさのどこでバランスを取るかというのが課題になります。
レンズの話
カメラの性能に関してもう一つ大切なもの、レンズです。
カメラ本体の中にあるセンサーに「光」を届けるのはレンズです。カメラを選ぶという事は、レンズとカメラ本体の組み合わせを選ぶことだと書かれているのをどこかで見て、なるほどと思いました。
私自身、ミラーレス一眼のカメラを購入し、レンズを交換することでこれまでとは全く違った写真が撮れる事に驚きました。レンズを変えると、そこに写し出されるのは本当にまったく違う世界になります。
例えばこの写真は、カメラに最初から付いてきたレンズ、いわゆるキットレンズで撮影したものです。キットレンズでも十分綺麗に写せます。(※技術はともかくとして、写せると思っています。)
下の写真が追加で購入したレンズ、F値が1.8という値の明るいレンズで撮影したものです。状況が同じではないので比較にならないかも知れませんが、こんな感じで撮れます。
明るいレンズというのはより多くの光を通すレンズの事です。暗い場所でも撮影できるようになったり、手ぶれや被写体がぶれて撮影に失敗する事が減ります。私もそうですが初心者はせっかく撮影してもぶれてしまって失敗する事が多いので、明るいレンズは失敗が少なくなるので良いです。
F値の違いにより、背景のボケの感じなども違っています。
背景がボケた写真は雰囲気があってとても素敵に見えます。(私のように撮影技術はそれほど無くても明るいレンズを使えばちゃんとボケてくれます。)
「レンズは資産」、なんて良く言われます。
レンズを交換しないのであればハイスペックのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)でも良いです。高級コンデジと言われるものの中には、大きなセンサーを積んだモデルもあります。
しかしコンデジではなく私がミラーレスをおすすめするのは、ミラーレスはレンズを交換できる=本体とレンズが分離しているという事にメリットがあると感じているからです。一眼レフでもレンズ交換できるじゃないか、と思われる方もいらっしゃると思いますが、親が子供の撮影をする用途としてトータルで考えた時のバランスがミラーレスは最も良いと思っています。
また、カメラ本体は数年すれば古くなってしまいます。数年後には新しい機能・性能のモデルが発売されている可能性が高いです。コンデジなら本体ごと買い替えになってしまいますが、ミラーレスならレンズはそのまま使って本体のみ買い換える、またレンズだけ故障した場合でも、レンズを購入する事ができます。
親としてのカメラ選び
手を繋いで歩きながらでも撮影できます。
トータルの荷物を考える
子供の写真を撮影する親の目線で考えるなら、子供と過ごすために必要な荷物、例えば子供が小さい時なら哺乳瓶や水筒、おむつ、タオル、着替えなど色々な荷物が必要です。
もう少し大きくなると荷物は多少少なくなりますが、今度は子供と一緒に動き回って遊ぶために荷物はできる限り軽い方が良い、となってきます。
子供の写真を撮る専門のカメラマンならともかく、親が子供の写真を撮るためのカメラ選びは、画質は良く、荷物は軽くという両立が難しい問題のどこでバランスを取るのかという事になります。
価格を考える
センサーは大きい方が良い・・・となるとカメラ本体もレンズも大きく・重くなります。そして何よりフルサイズのカメラは気軽に扱えるとは言えない程高価です。十万円以上するカメラをぶら下げて子供と一緒に遊べますか?私はおそらく気になって遊びに集中できなくなります。
ミラーレスの安価なものだと5万円以内で購入できます。
私が気にせずガンガン扱えるのはこのくらいの価格帯です。
耐用年数から考える
また、デジタルカメラは電子機器としての側面があり、スマホ・PCなどと同様に考えた方が良いとも言えます。
デジカメは何年くらい使うでしょうか?5年?10年?
部品の供給が続く限りは修理して使えます。しかし耐用年数より先に、修理するより新しい物を買った方が良いという状態になる可能性が高いと思います。
ここで少し私の話をしますと、今でミラーレス一眼は2台目です。
一台目はソニーのnex3のダブルズームキットというレンズが2つ付いているモデルを購入し、とても気に入って使っていました。5万円か6万円くらいで購入したと記憶しています。
しかし3年も使わないうちに故障したんですよね。よく使っている方のレンズの故障でした。本体は何ともなかったのですが、レンズの修理に2万5千円かかると言われました。
新しいモデルも発売されていましたので、修理に2万5千円出すなら、あと2万5千円出せば5万円くらいの新しいミラーレスが購入できます。新しいモデルは数年前のモデルに比べてずいぶん機能が進化しています。
皆さんならどうされますか?
私は当時、新しいカメラ(同じくレンズが2つ付属しているもの)を買う事を選びました。
今なら新しいレンズを買うという方法も思いついたと思いますがこの時はそんな知識がなかったので新しい本体を購入しました。交換レンズの素晴らしさを知ったのはこれからかなり後の事です。
実はこの時、まだ使えるレンズと本体の組み合わせで知人に売却する事ができました。新しいの買うなら譲ってよと言われて格安で譲りました。私はたまたま知人が欲しいと言ってくれたので譲りましたが、オークションなどで売却しても良いと思います。本体とレンズが一体となっているカメラだと、レンズの故障=本体の故障になってしまいますので本体とレンズが分離しているミラーレスだからこそできた事だと思います。
ファインダーがないことの利点
私が現在使っているカメラはオリンパスのE-PL5というモデルです。
E-PL5はミラーレスというカテゴリの製品で、同じくらいの価格で一眼レフのカメラを購入することもできます。金額的には同じくらいで一眼レフも購入できるんです。
重量もミラーレスと一眼レフとでは以前ほど変わりません。一眼レフでもかなりコンパクトなモデルも販売されていますので、選択肢はかなり広がっていますし、どちらを選んでも失敗はしないと思います。
私がそれでもミラーレスを気に入っているのは、ファインダーがないという事です。
多くの写真愛好家の方々にとっては逆の意見が多いかもしれません。ファインダーがないと困る、という方のコメントの方が多く拝見しします。
ファインダーとは、カメラについている覗き窓のことです。明るい場所で被写体を確認したり(液晶画面は明るい場所で見づらいです。)、ぴったりと顔を付けて撮影することで手ぶれを軽減する効果があるそうです。
明るい場所での撮影は確かに液晶が見えづらいことがありますが、親として子供の撮影をする際に私が大切だと思っている事は、子供から自分の顔が見えているか、という事です。
ファインダーを覗いている間、子供はカメラで塞がっている親の顔を見る事になります。というか親の顔が見えません。
私の父親が一眼レフを持っているので何度か借りたことがありますが、どうしてもファインダーを覗いて撮影するとさぁ撮るよ!という感じになって自然な表情を撮影することができませんでした。
ミラーレスのカメラはスマホで撮影するみたいに、液晶画面を見ながら撮影する事ができます。
子供からは親の顔が常に見えていますので普段通り会話をしながら手元でカメラを操作して自然な表情を撮影することができます。子供と話ながら、遊びながら、お世話をしながら、ながら撮影ができるんですよね。
このようにファインダーがない、という点もミラーレス一眼を気に入っているポイントです。
念の為書いておきますが、一眼レフカメラでも最近のモデルは液晶画面に被写体を表示させて撮影する事は可能です。また、その反対でミラーレス一眼にも後付けでファインダーを付ける事なんかもできます。但し、一眼レフはファインダーを覗いて撮影する前提で設計されているケースが多く、液晶画面を表示することでバッテリーの消耗が早くなる(撮影できる枚数が少なくなる)ようです。
ちょっと出費は増えるけど、心からおすすめしたい交換レンズ
私が初めてミラーレス一眼を買った時、レンズキットで5万円でも高価だと感じました。
更に追加のレンズを購入して数万円追加投資。とても高いです。追加のレンズを購入するなんてよほどカメラ好きな方が買われるのだと思っていました。
何年もミラーレス一眼を使ってようやく追加のレンズを買ったのですがこれがとても素晴らしかったです。今は最初に頑張ってでも買うべきだと思っています。子供の小さい頃に戻って今持っているレンズで撮り直したい・・・と思いますがそれは叶わぬ夢です。
これを読んで下さっている皆さんに同じような思いをして欲しくないんですよね。子供はどんどん育って行きます。「今」を撮りなおすことは二度とできません。どこまで伝わるかはわかりませんが、これは本当におすすめしたいです。ちょっと出費がかさみますけどね・・・。
私の使っているオリンパスで最初に購入するのにおすすめの交換レンズはこれです。先日購入したばかりですのでおすすめするには早いですが、最初に買うならやっぱり使いやすい明るい単焦点の標準レンズかなぁと思います。
私が初めて購入した交換レンズは、45mm F1.8というものでした。これはこれで良いレンズなのですが近くで撮影できない、写真が狭く感じるなど初心者には少し撮影しづらい部分もありました。今はやっと少し使い慣れてきました。
※標準レンズとは、買ったときに標準で付いてくるレンズという意味ではなく、広角レンズでも望遠レンズでもない、中間のレンズのことです。人間の肉眼の視野に近く、自然な写真が撮影できると言われているようです。これには諸説あるようで、ここでは全ては書きませんが「諸説」を見てみるととても面白かったです。
標準レンズ(ひょうじゅんレンズ)とは、写真レンズの分類の1つである。広角レンズと望遠レンズの中間に位置する。
スマホのカメラの画角
交換レンズを使うようになって、こんな事も気になり出しました。
「今使っているスマホのカメラってどんなスペックなんだろう?」
私も含めて多くの方が使うカメラは、スマホのカメラではないでしょうか?
私はコンデジからミラーレス一眼へと買い換えましたがスマホからミラーレスへ買い換え、という方も多いんじゃないかなと思います。
スマホのカメラは広角で、結構広い範囲が写ります。
ちなみに私が今使っているXperia Z3のカメラのスペックはこんな感じです。
センサーサイズ | 1/2.3型 |
画素数 | 最大2070万画素 |
撮影感度 | ISO12800 |
焦点距離 | 25ミリ |
画素数に関しては基本的には800万画素で動作するようですね。
参考:
“光学式手ブレ補正要らず”なXperia Z3のカメラ――「デジカメレベル」の性能に迫る:開発陣に聞く「Xperia Z3」(3) - ITmedia Mobile
アプリが多彩になり、さらに暗所に強くなった「Xperia Z3」のカメラ――iPhone 6 Plusとの比較も:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ) - ITmedia Mobile
ミラーレスの中で、なぜマイクロフォーサーズがおすすめなのか?
ミラーレス一眼のモデルで採用されているセンサーの中で比較的大きなサイズのセンサーが3つ存在します。
1つはフルサイズセンサー。最も大きなセンサーですがカメラの価格が安価なモデルでも15万円くらいします。また、レンズは大きく、重くなる傾向があります。
2つ目は一眼レフにも多く使われているAPS-Cというセンサー。canonやsonyなど多くのメーカーのミラーレスで採用されているサイズです。
3つ目はオリンパスとパナソニックが採用しているマイクロフォーサーズという共通のセンサーサイズ。
これらは上から順に大きいサイズで、下になるほど小さなサイズになっています。
ここでAPS-Cとマイクロフォーサーズの比較を見てみると、それ程大きな差があるとは感じませんでした。一方で、交換レンズの大きさと重量はかなり違いがあるようです。
参考:http://www.four-thirds.org/jp/microftmerit/merit2.html
子供と過ごす場合、トータルの荷物の量を考えると書きましたができるだけ高画質で、コンパクトであるという意味でマイクロフォーサーズ機は最もバランスが良いと思います。
今おすすめしたいカメラ
最後に私が今一番おすすめだと思うカメラをご紹介しておきます。
オリンパスのE-PL6というモデルのミラーレス一眼です。これです。この次のモデルも出ていますが、初めて買うなら最新のモデルでなくても良いと思います。
もし、友人に「子供の写真を撮るためにカメラ買うんだけど、どれが良いかな?」って聞かれたらこのカメラをおすすめします。
カメラを買ったら、使いこなす練習を
私が言うのも何なのですが、カメラを買ったらその機種を使いこなす練習をするのが一番上達するんじゃないかと今は思っています。私も少しずつですが今持っているカメラを使いこなせるように練習しています。最近のカメラは、おまかせオートの機能も便利で、カメラに任せておいても十分綺麗な写真を撮る事ができます。
ただ、自分の撮りたい写真のイメージが決まっている時なんかは、自分でカメラの設定を変更できた方が効率よく思い通りの写真を撮れます。
私はまだまだ技術は追いついていませんが、写真集や他のブログなどを見ていて、この写真いいなーとかこれどうやって撮っているんだろう?と憧れる時があります。
カメラを使いこなせるようになれば、こんな時に同じような写真を撮ったり、自分の思い通りの写真を撮影できるようになるということなのかもしれません。
カメラを買ったらそのモデルの説明書を読むのも良いですが、こういった使い方の載っている本を買うのも良いと思います。これはこの記事で紹介したE-PL6の本です。
基本的な構図を知ることも、カメラの機能を知るのと同じくらい大切だと思います。何となく撮っていた写真が、後で見ると綺麗に構図にハマっていることがあります(笑)
あと、自分が良いと思う写真を知る事です。素敵な写真を見ることも練習になりますよね。
カメラの操作方法や、構図の勉強はwebにもありますので本じゃなくても学べますが、私は本を手元に置いておくのをおすすめします。あ、そういえばダカフェ日記も元々有名なブログですのでネット上で見れますね。2013年で更新が止まっています。残念です。(ダカフェ日記)
こんな写真が撮れます
最後に写真を紹介したいと思います。
上手い下手は別として、ミラーレスで撮影するとこんな感じで写真が撮れます。
他にも写真カテゴリの記事に写真が多めの記事があります。良かったらどうぞー。