少し前の話です。
ある休日、娘と二人自転車で出かけた。
朝から夕方まで思いっきり遊んだ。
「もうこんな時間だからそろそろ帰ろうか?」
「えー!嫌だまだ遊びたい!」
「じゃあ、あと1回遊んだら帰ろうね。」
「はーい。」
最後の「はーい。」は不本意ながら従うという感情が込められた「はーい。」だった。
娘の遊びたい欲求は底なしで、こちらもかなり体力的には頑張って一緒に遊んでいるがなかなか満足してくれない。
そもそも、子供は電池残量がゼロになるまで遊べるのでずるいのである。こっちは家に帰るまで、何かあった時に緊急対応できるだけの残量を確保しておかなくてはならないのであるが、これは甘えかもしれない・・・。
この日も、自転車の後ろに娘を乗せて家に帰った。
「今日は楽しかった?」
「全然楽しくなかったー!もっと遊びたかったー!」
「えー(笑)!楽しくなかった?それは残念やなー。」
(結構頑張ったんだけどな・・・)と思いつつ信号2つくらい進んで、
「大丈夫?眠たくない?」
「うん!大丈夫!」
更に進むと、背中にトントンと感じる。
寝てる・・・!
娘が座ったまま眠っているので頭がふらふらして背中をトン・・・トン・・・と叩くのです。
できるだけ静かに自転車を走らせながら、さっきのセリフを思い出す。全然楽しくなかった?
さっきの娘との会話を思い出すと背中のトントンがとても愛おしく思えた。
トントンでamazonを検索して発見。たこ焼きの自動返しは甘え(大阪脳)